平山郁夫絵画作品
自伝・デッサン・その他

《仏教伝来》小下図

  • その他
  • 平山 郁夫
  • 1959
  • 紙本彩色
  • 31.5×37.0cm

インドへの長い旅の帰り道、オアシスにいる玄奘三蔵を描いている。二人の僧侶の周りには木々がみずみずしい葉をつけ、草花が美しく咲き乱れ、鳥たちがさえずりながら飛び交っている。当時、画家は画業の行き詰まりや健康や経済面での不安を感じ、精神的にも追い詰められた状態になっていたという。「死ななければならないのなら、その前に一枚でもいいから、心に残る絵を描きたい」そう念じながら制作したのが、画壇デビュー作ともいうべき《仏教伝来》(1959年)だった。本作は画家がその生涯、手元に置いていた同作の小下図である。(本画は佐久市立近代美術館所蔵)。