帝王狩猟文皿
- 工芸
- 西アジア
- 中央アジア
- 3‐4世紀
- ササン朝ペルシア
- 銀
- 径28.6cm
馬に乗った王侯が剣を抜き、振り向きざまに襲いかかる虎を倒している。猛獣を倒す狩猟図は、王の権威を誇示する古代西アジアの伝統的な図柄であり、中国や日本にも伝わり、シルクロードの文化交流を象徴する図柄となっている。3世紀に興ったササン朝ペルシアでは、金工や織物ガラス工芸が盛んであり、とりわけその金属器は古代オリエントの金工の集大成ともいわれる。だが、続くイスラム王朝では、膨大な金貨・銀貨を流通させるために貴金属器の制作が制限された。