アフガニスタンの砂漠を行く・日
- シルクロード
- 平山 郁夫
- 2007
- 紙本彩色
- 171.0×364.0cm
シルクロードはユーラシア大陸の東西を結んだ壮大な交易路である。平山郁夫はシルクロードを、西はローマから東は奈良まで、東西を結ぶ歴史と文化の道ととらえた。アフガニスタンの族長と思われる、顎髭をたくわえた男性が、白馬にまたがり、キャラバンを先導する。いくえにも砂丘が重なり、砂漠の風紋は刻一刻と姿をかえてゆく。栄華をきわめた都市も、人が築いた壮麗な建築物も、やがては自然に還っていく。平山が憧憬してやまないシルクロードは、国境や民族を越え、さらには時空をも越えた人々の交流の象徴である。