アフロディテの水浴
- 工芸
- 中央アジア
- パキスタン
- 前2‐後2世紀
- 銀
- 高11.1cm
インド、中央アジアにギリシア・ローマ文化が広まり、多文化の融合が生み出した作品。打ち出し技法により、銀板にギリシア神話の一場面が表されている。金属器か調度品の装飾の一部と考えられる。画面中央にアフロディテとおぼしき女性が沐浴をしている。左右から侍女が介添えし、水差しや衣服を差し出している。上方には、大きな鳥が羽ばたいている。この鳥をゼウスが化けた白鳥とみなせば、沐浴をしている女性をレダ(スパルタの王妃で、ゼウスとのあいだに、双子の英雄ディオスクロイと、ヘレネを生んだ)と解すこともできる。