インド人女性の背後にそびえる白亜の霊廟タージ・マハル。ムガル帝国第5代皇帝シャー・ジャハーン(在位1592〜1666)が寵愛した妃ムムターズ・マハル(タージは愛称)のために建てたこの総大理石の霊廟は、インド古来のヒンドゥ文化とイスラーム文化が融合したムガル帝国を代表する建築である。深遠な表情をうかべる女性の瞳は悠久の時の流れを見つめているのだろうか。