ダレイコス金貨
- その他
- 西アジア
- 西アジア
- 前4世紀
- アケメネス朝ペルシア
- 金
- 16.67g
初期のコインは動物や人物などの図柄を刻んだ鉄の刻印を上下に置き、コインとなる金属片を挟み、ハンマーで打って模様を打ち出す方法で制作された。はじめは神の姿や都市を示すシンボルなどが刻まれていたが、やがて王侯の横顔が刻まれるようになり、権威を示す強力な手段となった。
このコインは前6世紀半ば、リュディアを征服したアケメネス朝ペルシアで発行されたダレイコス金貨。王権を示す弓を手にもち、膝を曲げて走るペルシアの王の姿が刻印されている。この図柄はダレイオス1世(在位 前522ー前486年)以来、アケメネス朝時代を通して用いられた。