ペイズリー文カシミールショール
- 工芸
- 南アジア
- インド、カシミール
- 19世紀後半
- ムガール朝
- 羊毛
- 縦335cm 横136cm
インド北西部、パキスタンとの国境沿いにある山岳地帯カシミール地方の山羊(カシミヤ山羊)の毛でつくられるカシミールショール。カシミヤ山羊の毛を紡いだ糸は白く艶やかで細いので、さまざまな色に染められ、つづれ織りによって複雑な文様の毛織物が作られた。とくに17世紀から19世紀にかけて、ムガル王朝の王侯に愛好され、やがて東インド会社によってヨーロッパに輸出され、ヨーロッパの女性たちのあこがれの的となった。本作は19世紀後半にヨーロッパ輸出向けに作られた巨大なショールで、ダイナミックなペイズリー文で構成されている。