ラスター彩植物文大皿
- 工芸
- 西アジア
- イラン、サーヴェ
- 11‐12世紀
- セルジューク朝トルコ
- 陶器
- 高8.4cm 径34.2cm
コバルトによる青色が美しいラスター彩の大皿。中央の植物文をアラビア文字と装飾帯が幾重にも取り囲んでいる。虹色の光彩を放つラスター彩は,白い錫釉を下地に酸化金属を文様を描き、還元焔によって低温焼成したイスラム陶器を代表する焼物である。11世紀後半に西アジアを征したセルジューク朝では東西交易が活発化し、中国の影響下にイスラム陶器が最盛期を迎えた。サーヴェはこの時期の製陶業の中心地の一つであり、ラスター彩陶器の優品が数多く作られた。