三彩駱駝・牽駝胡人俑
- 彫刻
- 東アジア
- 中国
- 8世紀
- 唐
- 陶
- 駱駝:高85.5cm 俑:高61.0cm
上を向いて鳴いているかのような双瘤型の駱駝である。首や二つ瘤の毛がリアルに表現されており、唐時代らしい写実的な姿で表されている。双瘤の間には天幕を乗せており、西方のペルシアなどの隊商たちが引き連れてきた駱駝もこうした姿であったのだろう。
双瘤駱駝については、中央アジア・モンゴルに生息しており、シルクロードの貿易には欠かすことのできない「砂漠の舟」でもあった。中国・唐時代の国際都市である長安では、双瘤駱駝を連れた多くの隊商たちで賑わっていたに違いない。