両耳杯(スキュフォス)
- 黒海沿岸
- 1世紀
- ローマ時代
- ガラス
- 高7.0㎝ 幅19.6㎝
淡緑色の透明ガラスを鋳造した杯。器壁は厚く、把手は削り出している。環状の把手が付いた深めの杯はギリシアでは「スキュフォス(Skyphos)」とよばれ、金属器や土器、陶器などでつくられ、古代ローマ世界で広く普及した。指をかけるために把手の上下に付いた張り出しは、この器がモデルとした金属器のなごりである。
淡緑色の透明ガラスを鋳造した杯。器壁は厚く、把手は削り出している。環状の把手が付いた深めの杯はギリシアでは「スキュフォス(Skyphos)」とよばれ、金属器や土器、陶器などでつくられ、古代ローマ世界で広く普及した。指をかけるために把手の上下に付いた張り出しは、この器がモデルとした金属器のなごりである。