仏伝浮彫 「誕生」
- 彫刻
- 中央アジア
- パキスタン、ガンダーラ
- 2‐3世紀
- クシャン朝
- 灰色片岩
- 高28.0cm
ルンビニ園でサーラ(沙羅)樹の一枝をとるマーヤー妃の右脇から太子が誕生する。マーヤーの姿はインドの豊穣の樹精・ヤクシーのポーズを借りている。太子を両手で受けるのはインドの神々の王・インドラ(帝釈天)で、太子がインドラに優る至高の存在であることを示している。右端に合掌するブラフマー神(梵天)、マーヤーを支える妹(後の継母)マハープラジャーパティー、周囲に神々と天人たち、宙に浮く楽器は天上の調べを表している。