仏伝浮彫「四天王奉鉢」
- 彫刻
- 中央アジア
- パキスタン、ガンダーラ
- 2‐3世紀
- クシャン朝
- 灰色片岩
- 高45.0cm
釈迦牟尼が成道後,どのような容器で食事を摂ろうかと思案していると、四天王が現れ、托鉢用の鉢を献上した。釈迦(仏陀)の向かって右の二人、左端の天王は鉢を持ち、ターバンを巻いたインド人王侯の姿、残る天王はクシャーン族王侯の姿で合掌している。この異形の天王が最初に鉢を捧げたのが毘沙門天(北方の守護神)である。その後、釈迦は四個の鉢を魔術で一個にしたという。
毘沙門天の頭部につけられた一対の鳥翼はギリシアの神々の伝令、霊魂の導師、商業の神ヘルメス神に由来している。