古代メソポタミアでは、約束や決め事などを粘土板文書に楔形文字で記し、その文書をさらに粘土で包み、外側に印章を押して封をした。古代メソポタミアの印章にはさまざなタイプがあり、円筒印章は、ちょうどローラースタンプのように、粘土に転がして図柄を浮き出させるタイプの印章で、円筒形の貴石に連続文がきざまれた。ここにはライオンや人面牛と戦う人物(英雄)が表されている。