金の大きな指輪に端正な男性の横顔が表されているが、指輪を横にするとペガサスとライオンが合体したような空想上の動物(獅子の身体をもつ霊鳥シームルグとも解される)の姿が浮かび上がる。ローマ時代、角度によって違う図柄が見える一種のだまし絵(グリュロス)の指輪が作られた。図柄のまわりのブラフミー文字(未解読)は所有者があとから刻ませたものと考えられる。