平山郁夫絵画作品
シルクロード

古代ローマ遺跡 エフェソス・トルコ

  • シルクロード
  • 平山 郁夫
  • 2007
  • 紙本彩色
  • 171.0×728.0cm

当館2階大展示室の正面には、大シルクロードシリーズの締めくくりとして、古代ローマ時代の遺跡を描いた作品2点が展示されている(企画により展示替えあり)。この作品はトルコの南西、かつてエーゲ海に面した港町であった小アジア最大の古代遺跡エフェソス。古代ヘレニズム都市として、ローマの支配下に入ってからも東地中海交易の中心として繁栄した。本作は、全長7mを超える大作であり、崩れかけた列柱の上には、天翔る金色の騎馬軍団、アレクサンドロス大王の軍勢がみえる。東西文明の融合を夢見た大王が、東方大遠征の途上、エフェソスを訪れたのは紀元前334年であった。それから、2000年以上の時が過ぎ、いまや、荒れ果てた遺跡には野草が可憐な花を付け、羊の群れが横切っていく。平山郁夫は、時間をかけて丹念に絵の具を重ねることで、歴史の深み・重みが増すと語っていた。