壁画断片
- 彫刻
- 中央アジア
- 中国、キジル
- 6世紀
- 漆喰彩色
- 高27.0cm 幅14.5cm
中央アジアのクチャ近郊であるキジル石窟・第163窟ヴォールト天井に描かれた断片である。本作に描かれた人物は、その姿は若々しく、足を交脚にさせて立ち、手には髑髏(どくろ)のようなものを持つ。この人物については、近年、髑髏叩きバラモンの異教徒であるといわれており、こうしたバラモンはガンダーラ彫刻の仏伝図に見ることができる。本作も仏伝図の一部として描かれたものと考えられ、仏陀と対峙するように描かれたものであろう。ドイツ探検隊のル・コックの将来品。