壷(赤像式アンフォラ)
- 工芸
- 地中海
- ギリシア、アテネ
- 前450‐前440年頃
- クラシック
- 土器
- 高35.5cm
壺(アンフォラ)に、短いマントを着て、日よけ帽子を背中にかけ、長槍を持った青年と、王笏を手に玉座に座った髭のある男性が対峙している。男性は大きな盃(フィアレ)を傾け、大地に酒を注ぎ、 灌奠(かんてん)の儀式を行っている。青年の格好から、おそらく旅立ちに際してのことと思われる。アンフォラの反対側には、同じようなフィアレを手に二人の方へ駆け寄る女性が描かれている。本作が制作されたのは盛期クラシック時代、アテネのアクロポリスにパルテノン神殿が建造された前5世紀中頃、古代ギリシアの黄金時代に当たる。