オリエント世界に一大帝国を築いたアケメネス朝ペルシアの宮廷では、饗宴に用いられる酒器など豪華な金属器が数多くつくられた。本作品のような角をかたどった大杯に草食獣の前躯をつけたリュトンも愛好された。前足の間に孔があき、ここから酒を盃に注いだ。