植物文モザイクガラス片
- 工芸
- 地中海
- エジプト、アレクサンドリア
- 前1‐後1世紀
- ヘレニズム〜帝政ローマ初期
- ガラス
- 長4.4cm 幅6.9cm
色の付いたガラス棒を金太郎飴のように組み合わせて熔着するモザイクガラスの技法は前1世紀から後1世紀にかけて、エジプト、アレクサンドリアで発展し、驚くべき高度な技法によって、優美な植物文やギリシア神話の神々、動物などさまざまモチーフが表された。このガラス断片には、濃紺の透明ガラスに黄色や赤、白などの色ガラスを組み合わせて植物文のモザイクを作り、それらを熔着させて作られている。表面は丁寧に磨かれ、宮殿や王侯の邸宅の家具調度の象嵌装飾に用いられた。