牛形土器(リュトン)
- 工芸
- 西アジア
- イラン北西部〜アナトリア
- 前10‐前8世紀
- 土器
- 高28.5cm
初期鉄器時代のイランではさまざまな動物をかたどった形象土器がつくられた。その形は様々だが、そのほとんどが酒宴や祭礼で用いられた。牡牛をかたどった本作は、背中に注口があり、前足のあいだに流出孔があき、ここから酒を盃に注いだ。動物の姿をした器から流れ出る液体に古代の人々は神秘的な力を見出していたようである。
初期鉄器時代のイランではさまざまな動物をかたどった形象土器がつくられた。その形は様々だが、そのほとんどが酒宴や祭礼で用いられた。牡牛をかたどった本作は、背中に注口があり、前足のあいだに流出孔があき、ここから酒を盃に注いだ。動物の姿をした器から流れ出る液体に古代の人々は神秘的な力を見出していたようである。