イスラーム時代以前のガラス製腕輪は、単色、無文でシンプルなものが一般的であったが、9世紀頃からガラス棒をひねり、さまざまな色ガラスを巻き付けるタイプが製作された。3世紀頃になると、青、緑、黄緑、黄、オレンジ、赤、白、黒などのさまざまな色調を組み合わせたモザイクガラスを組み込んだものもつくられた。これらはサハラ砂漠のオアシス都市や湾岸諸地域などへ交易品として広範囲に流通した。