舗床モザイク 3面
- 彫刻
- 地中海
- シリア
- 5‐6世紀
- ローマ末期
- 大理石
- 高161.0cm 373.0cm
床を装飾していたモザイクの一部。絡縄文に縁どられた画面に牡牛と豹、山羊と狼、馬と牝ライオンが表されている。肉食獣が草食獣に襲いかかる場面を描いた伝統的な動物闘争文だが、牛の足元では仔豹が蛇をくわえて走り、牝ライオンの脇にはライオンの子供の姿がある。動物たちの足下を鳥が草花のあいだを歩き、背景を花文が埋め、全体にのどかな雰囲気が漂っている。舗床モザイクは、古代ローマ時代の邸宅や公共建築の装飾として、北アフリカからヨーロッパ、西アジアまでローマ帝国全土に普及し、4世紀以降はキリスト教の教会の装飾として再利用された。