赤地双鳥円文錦靴下
- 工芸
- 中央アジア
- 中央アジア
- 8世紀
- ソグド
- 絹
- 高21.5cm
連珠円文の中に一対の鴨を表している。首を連珠で飾リ、頭部後方にリボンをなびかせ、三つ珠の頚飾リを銜えている。このような頸飾りは、古くはパルミラの女性像の胸を飾っていたもので、ササン朝ペルシアのコインに刻出されたアルダシール2世像や、バーミヤンの壁画に描かれた太陽神像もこれを着ける。足下には聖樹がある。聖樹と一対の動物という表現は古のメソポタミアに由来するが、ササン朝ペルシアにも多くみられる。ソグドで織られた錦をおそらく中国で靴下に仕上げたものと思われる。