赤地猪頭円文刺繍裂
- 工芸
- 中央アジア
- 中央アジア
- 6世紀後半
- ソグド
- 絹
- 縦24.4cm 横62.2cm
連珠円文の中に猪の頭部、円文の間にパルメット文をチェーンステッチ刺繍で表している。猪頭をあしらった連珠円文はバーミヤン(6ー7世紀)や、ソグドのアフラシヤーブの壁画(650ー655年頃)に描かれた貴人たちが身にまとう衣裳、ダームガーン(イラン)の壁材などに広く見られる。シルクロードで運ばれ、好まれた意匠のひとつ。猪頭はアフラシャーブのものに、パルメツトはダームガーンのものに近い。チェーンステッチ刺繍はすでに2世紀のパルミラの遺跡から中国製や西方製のものが出土しており、古代世界に広まった技術であった。