シルクロードコレクション
西アジア

鹿文鉢

  • 工芸
  • 西アジア
  • イラン
  • 前1‐後1世紀
  • パルティア
  • 径14.0cm

パルティア時代の西アジアでは、ペルシアの伝統とギリシア・ローマ様式の影響を受けた金属器が制作された。器の形状やリブ状の文様はローマ風だが、中央に表された鹿は、四脚が全て同じ方向になっていることから、死んだ姿、つまり狩猟の獲物として表現されていると解される。スキタイなどの騎馬民族の動物意匠にも類例があるので、北方遊牧民の動物意匠の影響を受けたのかも知れない。