東南アジア
東南アジアはシルクロード沿道諸国ではありませんが、中国や日本と西方諸国を結ぶ海上ルートの重要な中継地です。近年では、この海上交易ルートを「海のシルクロード」と象徴的に呼ぶこともあります。このため、早い時代から東西の文明大国、インドと中国から強い影響を受けています。インドから仏教、ヒンドゥ教、カースト、食文化などを受容し、中国から人とともに多様な文化が流入しました。さらに、時を経てイスラームが入り、大航海時代にはいるとヨーロッパ諸国の船で賑わい、植民地化されていきました。
当館には、インドのみならず日本やヨーロッパからの影響を示す更紗、土着の儀礼やお祭に使われた仮面、原始的な土器、中国的な陶器、東インド会社時代のガラス器などが収蔵しています。