シルクロードコレクション
中央アジア

仏陀像頭部

  • 彫刻
  • 中央アジア
  • パキスタン、スワート
  • 2‐3世紀
  • クシャン朝
  • 灰色片岩
  • 高37.0cm

ガンダーラの典型的な仏陀像頭部。頭髪は波状に表されており、日本の仏像のように巻き貝状の螺髪(らほつ)については時代が下ってから登場してくる。眉間の孔には白毫相(びゃくごうそう)を示す貴石が象嵌されていた。仏の三十二相の一つである長耳朶相(ちょうじだそう)を示す大きく長い耳たぶには溝が表現されている。これはかつて耳飾りを付けていた孔で、この大きさが財力、ひいては出自が高かったことを示す。