大唐西域壁画《ナーランダの月》小下図
- シルクロード
- 平山 郁夫
- 1999
- 紙本彩色
- 21.5×25.5cm
インドのナーランダーには5世紀に建てられた仏教を教える大学があった。玄奘は長安を出て3年後にこの寺院にたどり着き、ここで5年間、仏教の教学を学び、教典を得て、貞観19年(645年)に帰国した。国を出てから17年後の歳月がながれていた。本作は、2000年大晦日に平山郁夫が薬師寺玄奘三蔵院に奉納した《大唐西域壁画》を締めくくる《ナーランダーの月》の小下絵である。完成した作品には、月夜に大塔に向かって合掌する人物が描き加えられているが、下絵の本作には描かれていない。