シルクロードコレクション
中央アジア

舎利容器と奉納品

  • その他
  • 中央アジア
  • パキスタン、ガンダーラ
  • 1‐3世紀
  • クシャン朝
  • 灰色片岩、天然真珠、金、水晶、銀、ガラス、木片
  • 容器 高12.3cm 径18.2cm

釈迦の死後、弟子たちはその遺体を荼毘に付し、遺灰を八分して舎利容器に納め、仏塔を建てて舎利容器を奉じたという。この故事にならい仏教徒たちは仏塔を建て、舎利容器には釈迦の舎利(骨)の代わりに、寄進者が大切にしていた装身具や金銀、宝石、水晶、香木などを納めた。

舎利容器の上蓋にはカロシュティー文字で「ウッタラ将軍の妻がプラマニトゥサの地に仏塔を建て、仏陀を敬い奉る」という内容の銘文が彫られ、金が象嵌されていた。容器の底部には薄い金板の蓮弁が貼り付けられ、その上に粒金細工による金製の容器がのっていた。