菩薩坐像
- 彫刻
- 東アジア
- 中国
- 6世紀
- 北魏
- 青銅鍍金
- 高5.7cm
本作は頭部から台座までを一鋳とする。倚子に座った如来と思しき人物は、顔は細く、髭をたくわえている。体躯はいかにも華奢な姿である。右手に施無畏印、左手に与願印を想起させるが、おそらく右手は何か持物をもち、左手は膝上で何らかの印相を表わしているのかもしれない。着衣は非常に珍しく、僧祇支の上に襟の尖った中国風の大衣をまとい、袖先や裳裾の先端部は鰭状に拡がる。このような衣から本作は仏教尊像ではなく、道教に関係する像とも考えられる。
本作は頭部から台座までを一鋳とする。倚子に座った如来と思しき人物は、顔は細く、髭をたくわえている。体躯はいかにも華奢な姿である。右手に施無畏印、左手に与願印を想起させるが、おそらく右手は何か持物をもち、左手は膝上で何らかの印相を表わしているのかもしれない。着衣は非常に珍しく、僧祇支の上に襟の尖った中国風の大衣をまとい、袖先や裳裾の先端部は鰭状に拡がる。このような衣から本作は仏教尊像ではなく、道教に関係する像とも考えられる。